Burtonアパレル&バッグのテクノロジーをわかりやすく解説
アウトドアショップを訪れ、店員さんに「これって何のために付いているんですか?」なんて質問したことはありますか?
もちろん、全てのディテールには意味があります。同時に、機能が多過ぎて自分に最適なものを見つけるのが難しいという意見も耳にします。
Burtonでは、全てのプロダクトの全てのディテールに妥協を許しません。かつてジェイクが自らスノーボードギアのプロトタイプを製作していたとき、「ライダーがより良い時間を過ごすためには、何が必要なのだろうか?」と、常に自問自答を繰り返していたそうです。そういったマインドがブランドのDNAに組み込まれているからこそ、スノーボードギアと同じスタンスでアパレルやバッグに向き合うことは、ごくごく自然な流れなのです。もし機会があれば、本社にあるCraig’sプロトタイプ工場のツアーに参加してみてください。Burtonが、どれだけイノベーションとパフォーマンスに力を注いでいるのがわかるはずです。
結局のところ、日々の生活に役に立つかどうかが重要なのです。
「役に立ちます!」と言えば簡単ですが、少しは掘り下げた話を聞きたいですよね? では、Burtonのアパレルやバッグに採用されているテクノロジーの一部を、わかりやすく説明していきます。
Burton x bluesign®︎

本題に入る前に、まずはbluesign®の話をしましょう。サステナビリティついての大きな目標を掲げているBurtonなので、今以上に多くのアパレルやバッグをbluesign®プロダクトにすることが必要不可欠なのです。bluesign®の認証を受けるということは、人々や地球に対する影響を軽減することを意味しています。繊維業界において、bluesign®は様々な側面での最高基準をクリアしているので、とても安心なのです。
バッグ&トラベルバッグ
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
Burton.comなどで、“ロードリフター”という言葉を目にしたことはありますか? 地味な機能ですが、すごく使えるのです。ショルダーハーネスとバックパック本体をつなぐストラップで、背負った状態でストラップを締めると、フィット感が劇的に良くなります。スイングウェイトが軽減され、荷物の負荷が分散されるのです。胸部ストラップと併用すれば、自転車移動などでの安定感は抜群です。コミューターパックやAnnex Backpackなどに搭載されています。

水分補給システムに対応しているバックパックは、ご想像の通り、ウォーターパックを収納するスペースとチューブ用のルートを備えています。つまり、バックパックを背負ったまま水分を摂ることができるのです。特に自転車でのツーリングやバックカントリーで役立ちますね。Day Hikerコレクションのバックパックなどに搭載されています。

「YKK®ジップって?」と疑問に思ったことがある人は多いでしょう。日本のYKK株式会社が製造しているジップで、世界的に大きなシェアを誇ります。とにかく耐久性に優れているので、Wheelie Double Deckをはじめとしたトラベルバッグやジャケットに搭載されています。
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至るところで“成型”という言葉を見かけると思います。例えばSkywardシリーズ(18L / 25L / 30L)やThe Kitなどで見ることができます。要は、型を用いて素材を一定の形にすることで、素材の使用量を削減できるだけでなく、型崩れのない頑丈なパーツができるのです。
では、EVAやTPUはどうでしょう?EVAはEthylene Vinyl Acetate(エチレン酢酸ビニール)、TPUはThermoplastic Polyurethane(熱可塑性ポリウレタン樹脂)の略で、これらをブレンドすることで弾力性に富んだ素材が誕生します。Wheelie Cargo Bagといったトラベルバッグに採用されていて、特に酷使されるエリアの耐久性を高めているのです。
ジャケット
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防水性について語るのであれば、やはりGORE-TEXファブリクスは外せません。GORE-TEXブランドが掲げる“GUARANTEED TO KEEP YOU DRY™(常にドライでいられることを保証します)”に偽りはありません。そして、Burtonほど多種多様なGORE-TEXプロダクトをラインナップしているブランドは他にないでしょう。機能性については言うまでもありませんが、Burtonらしいユニークなカラーやプリントにも注目してください。Spring/Summer 2019シーズンでは、GORE-TEX 2L Packrite Rain Jacket(Men’s / Women’s)やMen’s GORE-TEX Edgecomb Jacketなどを展開しています。

ジャケットの表面に付いた水を弾くことを“撥水”と言います。Burtonでは、環境に優しいPFCフリーの撥水加工を採用しているので、エコとパフォーマンスを両立しているのです。ぜひ、Men’s Portal Lite JacketやWomen’s Hazlett Packable Jacketをチェックしてみてください。GORE-TEXジェケットに比べてリーズナブルなのもポイントです。
レインジャケットについて詳しく知りたければ、こちらのブログをご覧ください。今季のレインジャケットをパフォーマンス別に紹介しているので、来たる梅雨シーズンの参考にしてみてはどうでしょうか?

そして、Burtonが独自に開発したLiving Lining®を忘れてはいけません。晴れた日に山をハイクしていても、風の強い日に河原でのんびりしていても、運動量に関係なく安定した快適性をもたらすテクノロジーです。体が温まっているときには吸汗性が加速され、逆に冷えているときは熱を捕える構造になっているので、常にほど良く快適でいられるのです。Women’s Narraway Rain Jacketなどに搭載されています。
その他のアパレル
bluesign®やPFCフリーの撥水加工といった環境に優しいテクノロジーが採用されているのは、何もジャケットに限ったことではありません。Burtonでは、ここで紹介していること以外にも、様々なサステナビリティの取組みを行なっています。詳しくはこちらをご覧ください。
多くのテクノロジーは、Threadworks R&Dセンターで開発されています。Burtonがアウターウェアやアパレルを作り始めてから、かれこれ40年ほどの月日が経ちました。今ではスノーボードの枠を超え、日々の生活をより良いものにするためのアパレルも展開しています。鍵を握っているのは最新鋭のR&Dセンター、Threadworksなのです。これからも、アウトドアをさらに楽しむための革新的プロダクトを開発していきますので、ご期待ください。

Tシャツなどに機能性を求める人は少ないかもしれませんが、“肌触りの良さ”は無視できませんよね。そこで、オーガニックペルビアンコットン100%の素晴らしさをお話ししましょう。最も着心地の良いコットンの1つと言われており、とても丈夫で、しかもサステナブル。何より、有害な殺虫剤や化学肥料を使わずに生産されているのです。つまり、農場で働く人々が危険な化学薬品に触れる機会は減り、空気や水の汚染も軽減されるということ。危険な化学薬品を使っていないからこそ、とても柔らかな質感を提供できるのです。
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続いてRPET。Recycled Polyethelene Terephtalate(リサイクルポリエチレンテレフタラート)の略で、簡単に言えば、リサイクルポリエステルのことです。ポリエチレンテレフタラート(PET)は耐久性が高く、リサイクルしやすいことで知られる合成繊維で、ペットボトルとしてお馴染みでしょう。リサイクルするには、まず使用済みのペットボトルをペレットやフレークと呼ばれる細かな状態にします。それを原料として、繊維製品やシート製品に生まれ変わるのです。リサイクルポリエステルを使用した素材は耐久性や耐水性に優れ、染色しやすく、軽量でいて、シワになりにくいという特長もあります。何より環境に優しいのが魅力ですね。ぜひ、リサイクルポリエステルを使ったTシャツやフーディーをチェックしてみてください。
いかがでしたか? 今後のアイテム選びの参考になりそうですか? もちろん、全ての悩みが解消されたわけではないと思います。より細かなことを知りたければ、ぜひBurtonガイド(03-5738-255)までご連絡を!彼らは三度の飯よりギアについて話すのが好きなのです。