Built on Boards: ダニー・デービス& The Thinkers
よく“類は友を呼ぶ”と言いますが、Burtonライダーのダニー・デービスと伝説的なスケーター/アーティストのマーク・ゴンザレスは、間違いなく同じような考えを持っています。
ダニー・デービスのライディングスタイルにマッチした2種類のシェイプに、マーク・ゴンザレス描き下ろしのアートを乗せたユニークなボード、Deep ThinkerとFree Thinkerの登場です。
トラベリン・ダン（ダニーのニックネーム。Instagramのアカウント名もこれ）ほど、“バランス”という概念を本当の意味で具体化している人はいないでしょう。スタイルとクリエイティビティにあふれる滑りを見せてくれたかと思えば、世界的なビッグコンテストでもしっかり表彰台に上がる。この究極レベルでの“バランス”こそが、1本ではなく2本のシグネチャーボード誕生へと導いたのです。しかも、横乗りの世界において最も崇拝されているアーティストが施した芸術的なボードグラフィックと共に……。
「ゴンズがスケートしているのを見るのが大好きなんだ」とはダニー。「彼のアートには惹かれるものがある。いつだってシンプルかつランダムなんだ。今回のボードのデザインだって、方向性とかそういうものはなかった。すごくナチュラルなプロセスだったよ。制作途中の作品をいろいろ送ってくれて、そのなかから選んだ感じ。最終的には、相当量のゴンズアートのなかから選ばせてもらったよ」と、ちょっとした制作秘話も語ってくれました。
結果的に、彼がこれまで手掛けてきた作品とはだいぶ違ったテイストになったよ。オールドスクールな雰囲気がありつつも、トップシートはシンプルで、全体的にはクリーンな仕上がり。かなり気に入っているよ
どちらのボードもユニークかつ独特なシェイプで、ダニーのスノーボードに対する考え方や姿勢を体現しています。
「パークでのEasy Livin’（先シーズンまでリリースされていたダニーのシグネチャーボード）は好きだったよ。でも、もっとパウダーで浮いて、もっとグルーマーを気持ち良く滑れるボードが欲しかったんだ。1本のボードでその両方をとなると……、なかなか難しくてさ。だから、パーク用にやや柔らかめでツインチップのFree Thinkerを、フリーライディングをはじめ、ターンやカービング、パウダーのためにDeep Thinkerを作ったんだ。ラインナップのなかでも良い存在感を発揮していると思うよ、この2本のボードは」とダニー。
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Deep Thinkerの製作プロセスにおけるファーストステップ。モールドにグリースを塗る
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プレス前のトップシート。準備はOK
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マーク・ゴンザレスによるアート
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意図的ではありませんが、魚をモチーフにしたあのボードを彷彿とさせますね（ヒント: ブラッシートラウト）
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プレス後のトリミング。ボードの誕生です
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余分な部分を削ります
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完成品。生まれたばかりのDeep Thinker
全モデルにFSC™認証ウッドコアとバイオ原料を元にしたエポキシ樹脂を採用しています。
これはとても大事なことなのです。ボードに使われているウッドコアはFSC™（Forest Stewardship Council™）の認証を受けており、森林環境への影響を最小限に抑えることを意味しています。さらに、バイオ原料を元にしたスーパーサップ®樹脂は、従来の石油ベースのエポキシ樹脂に比べCO2排出量を50%削減します。Burtonではイノベーションについての議論を頻繁に行っているのですが、これはブランド誕生以来ずっと続いていることです。つまり、サステナビリティとイノベーションが手を取り合って前へ進むことで、その1歩1歩が環境保護につながるのです。
このThe Thinkersには、様々なアドバンテージが凝縮されています。ダニーが求める多様性、ゴンズのアーティスティックな表現、そして革新的なボード作りに対するBurtonの献身的姿勢。3年保証についても触れておかないといけませんね。まずは想像力を膨らませ、数ヶ月後のターンを思い浮かべてはいかがでしょうか？ 深く考えることも、自由に考えることも、ケースバイケースで必要なのです。
