【パパママ必見】子供のスノーボードデビューも安心!キッズギアの選び方
「子供と一緒にスノーボードをやりたい!」そう考えるパパママの悩みのひとつに、どんなギアを子供に買ってあげるか、があるでしょう。「何を着せれば?」「そもそも何が必要?」「予算が決まってるけど何から買えばいいの……?」。そんな悩みを解決するべく、今回はキッズギアの選び方を紹介します!
キッズギア購入の優先順位
まず、子供にとって大切なのは快適にスノーボードを楽しめる環境です。雪山が楽しい場所だと思ってもらうために、「寒くない」「濡れない」「ムレない」に気を配りましょう。そうなると、アウターウェア、その中に着込むインナー類、グローブ、ソックス、ビーニーのように肌に近いアイテムが重要になってきます。ハードギアで挙げるならブーツです。これらが揃っていれば、たとえ滑らなくても雪遊びはできます。
また、ウェアやグローブ、ブーツなどはレンタルもできますが、保管状態によっては衛生的でない場合もありますし、かなり年季の入ったアイテムやメンテナンスが不十分なアイテムだった場合は性能面での不安もあります。だからこそ、快適に雪山で過ごすためには身体に近いアイテムから購入するのがオススメです。
1st Step 身体に近いアイテム編
アウターウェア購入時のチェックポイント
アウターウェアのオススメは、子供の年齢や身体の大きさによって異なります。例えば、0~3歳くらいの抱っこが多い年齢であれば、ワンピースがオススメです。雪の上でどんなに動いてもおなかや背中から雪が入りませんし、抱っこしたときに上着がズリ上がってしまうこともありません。
1人でウェアを脱ぎ着できる年齢であれば、ワンピースでもセパレートでも好みで選んでOKです。ただし、パンツはビブタイプをオススメします。リフトなどでもお腹が冷えにくいですし、コケても腰まわりからウェア内に雪が入りづらいのが理由です。また、雪上で暑くなったときにジャケットを脱いでも、上着の裾がビブパンツから出ないので濡れづらいのもメリットです。
そして気になるサイズ感ですが、ジャストサイズは避けたほうがいいでしょう。インナーやフリースを着込んだときに、ウェアが突っ張って動きづらくなってしまうからです。かと言って、逆に大きすぎると動きづらく、重量も増すため子供にとっては負担になってしまいます。
Burtonのアウターウェアなら成長に合わせてサイズ調整が可能。内側にある赤い糸を切るだけで5cm伸ばすことができます。 |
Room-to-Grow採用のアウターウェアならパンツの裾も伸ばせるので長く使えます。 |
オススメは、基本的にはややオーバーサイズ。ジャケットは袖がちょうど手を隠すくらい、パンツはブーツに裾がたるんで乗っかるくらいが目安です。また、Burtonには、子供の成長に合わせてジャケットの袖やパンツの裾を伸ばせるRoom-to-Growテクノロジーがあります。それを踏まえたうえで2~3シーズンは着られるサイズを選ぶと財布にも優しいかと思います。
あとは、お子さんが気に入るカラーやデザインを一緒に選んであげてください!
インナー購入時のチェックポイント
雪山でもスノーボードは意外と動き回るため、知らないうちに汗をかいています。そのため、基本的には大人と同じようにレイヤリングをきちんとしてあげましょう。具体的には、身体に近い順番から、ベースレイヤー、ミッドレイヤー、そしてシェル(アウターウェア)と重ね着してください。
直接肌に触れるファーストレイヤーは、汗をよく吸って速乾性に優れたものがベストです。素材としては、化繊やウールが挙げられます。コットン(綿)製やレーヨン製のものを着てしまうと、汗はよく吸ってくれますが乾かずグッショリの状態になることも……。そのままだと汗冷えして体温低下に繋がるので注意してください。Burtonでは、リサイクルポリエステル100%を使用した薄手のインナー、やや厚みのあるフリース生地のインナー、さらにはメリノウール素材のインナーがあります。どれも吸水速乾性に優れるDRYRIDEの機能が備わっています。
ミッドレイヤーの役割は体温調節です。暑いときは不要ですが、寒いときはフリースやインナーダウンといったアイテムを着ましょう。Burtonでは、前述したアイテムを様々なサイズ展開でラインナップしています。特に寒がりの子供は、厚手のベースレイヤーにミッドレイヤーを着込んだうえで、インサレーション入りのアウターウェアを選ぶといいでしょう。
一方、暑がりの子供の場合は、速乾性に優れる化繊のファーストレイヤーに、薄手のフリースなどのミッドレイヤー、ベンチレーション付きのウェアを選んであげると温度調節しやすく快適度がアップするでしょう。もちろん、季節や天候によってインナーを変えたり、ミッドレイヤーやアウターは着ないなど、その時々によって調整は必要です。
ソックス購入時のチェックポイント
アウターウェアはやや大きめサイズでも問題ありませんが、ソックスは現在のお子様の足のサイズに合ったものを選んでください。ブカブカだとブーツの中でヨレて不快に感じますし、ブーツのフィッティングも悪くなってしまいます。また寒いからといってソックスを2枚履きするのもオススメしません。ブーツ内で足がずれやすいからです。そして、インナーと同様にコットン製は避けましょう。
足も汗をかきやすい部位です。足がムレるとストレスを感じるのは子供も同じこと。Burtonでは、13.5cmからブーツの展開がありますので、そのサイズからソックスも存在します。
グローブ購入時のチェックポイント
Burtonストアなら子供のグローブサイズを測るサイズチャートも。サイズ選びに迷ったら活用ください。 |
オーバーのミトングローブなら激しい雪遊びでもグローブへの雪の侵入を防いでくれます。快適にスノーボードを楽しむためにもグローブは妥協せず選びましょう。 |
手や足が濡れると途端にテンションが下がる子供にとって、グローブは重視するべきアイテムのひとつです。幼児であれば迷わずミトンを選んでください。5本指タイプだとインナーがズレてしまったり同じ部分に指が2本入ってしまったり、きちんと装着させるのはとても大変です。さらに言えば、ウェアの袖の上からグローブをかぶせ込めるオーバーミトンがオススメ。親がグローブの裾をギュッと締めることで、グローブ内に雪が入りづらくなるからです。子供がバインディングを自分ひとりで締められるようになり、指が分かれているタイプのグローブがいいと言い始めたら5本指タイプを選んであげるといいでしょう。
また、スノーボードをする時間が長い子供が1日中ゲレンデで快適に過ごすためには、やや価格帯は高くなりますが、GORE-TEXなどの防水透湿フィルムが入っている高機能なグローブを奮発して購入するのもオススメです。
ただ、小さな子供はすぐにグローブを外してしまいますし、立ったり座ったりする機会が大人よりも多いです。しかも、雪玉をつくるなど雪に手を触れている時間も長いです。気がつけばグローブが絞れるくらい濡れていることもあります。そういった場合に備えて予備のグローブを用意しておくか、濡れても取り替えられるインナーグローブがあるといいでしょう。アウターを外しても肌が露出せず防寒にもなりますし、グローブの着脱がスムーズになるのでオススメです。
あると便利なソフトグッズ
首元の防寒のためにするネックウォーマーは動くたびにずれやすいのがデメリット。そのズレを直す必要もなく、雪が首元に入るのを防いでくれるのにオススメなのがバラクラバです。頭にピッタリとフィットしているためヘルメットをかぶるときにも重宝します。
トップシーズンだと、首まわりはフリース素材であたたかく、頭は速乾素材でムレを防いでくれる2層構造のタイプが、春は速乾素材だけでできたタイプがオススメです。
ブーツ購入時のチェックポイント
Burtonストアならブーツサイズを測るサイズチャートも用意しています。サイズ選びに迷ったら活用ください。 |
ブーツは子供でも簡単に絞められるBOA®︎タイプがオススメ。 |
子供用のブーツで重要なのが、脱着の簡単さ。幼児の場合は、ベルクロタイプがオススメですが、自分でブーツを締められる子供は、一人でも締め上げやすく緩みづらいBOA®︎フィットシステムのブーツがオススメです。子供もクルクルとダイヤルを回すだけなので、締める行為を楽しめますし、親も締め上げのサポートもしやすいです。また、スノーボードに慣れていない子供の場合は、足を自由に動かしやすいソフトフレックスのモデルを選んであげましょう。
そしてサイズ感ですが、子供の成長を考えると、どうしてもオーバーサイズを選んでしまいがちです。ですが、大きすぎると滑っているときにカカトの浮きに繋がったり、きちんとボードに力を伝えることができません。できるだけ現状の子供の足のサイズに合ったブーツを選ぶことが、上達の秘訣であることは覚えておいてください。
Burtonのキッズブーツには独自のテクノロジーであるRoom-to-Growが搭載されており、フットベッドを取り外すことで1サイズ大きくすることが可能です。
つまり、ピッタリサイズで買ってもフットベッドを取り外すことで、子供の成長次第では、もう1シーズン使えるかもしれません。また、購入の際にはスノーボードソックスを持参してサイズを確かめることをお忘れなく!ただし、子供の成長は早いので、4~5シーズンも同じモデルは使えないと思っておいてください。
2nd Step 身体を守るアイテム編
ゴーグル購入時のチェックポイント
着け心地がよくないと、子供はすぐにゴーグルを外したくなります。ゴーグルは紫外線だけでなく、雪や木々からも目を守るプロテクター。スポンジ部分に厚みがあり、それが顔に隙間なくフィットする装着感のいいモデルをチョイスしましょう。また、周囲が見づらいと危険ですし、楽しさや感動も半減してしまいますので、視界の確保という面では曇りづらさも大切なポイントです。
さらに考慮したいのがヘルメットとの相性です。それぞれのサイズ感はもちろんのこと、ゴーグルのストラップにバックルがあれば、それがヘルメットの後頭部にあるストラップクリップと干渉しないかも確認してください。あとは、ストラップの内側に滑り止め加工が施されているとズレ防止につながり快適です。
ヘルメット購入時のチェックポイント
車に乗ったらシートベルトをするのと同じように、スノーボードをするときはヘルメットを装着するということを、最初から教えてあげてください。スノーボードに慣れないうちは逆エッジなどによる予測不能な転倒が多いですし、ほかのスノーボーダーやスキーヤーとの衝突事故の時も大切な頭を守ってくれます。滑りが上手くなってスピードを出しはじめたタイミングで、急に「危ないからヘルメットをしようね」と装着させても、子供はヘルメットに違和感を感じるかもしれません。慣れも重要です。
ただし、ヘルメットはジャストサイズじゃないと意味がありません。頭は急激には大きくはならないので、子供の現時点の頭にピッタリと寄り添ってくれるサイズを選んでください。ダイヤルでサイズの微調整ができるモデルもオススメです。ビーニーの上にヘルメットを乗せるだけでは本来の安全性能は期待できません。必ず直接、もしくは薄手のバラクラバの上に着用してください。
最後にヘルメットはゴーグルとのセットの購入がベターですので、すでにどちらかを持っている場合は、それをショップに持参して相性を確かめましょう。両者をAnonで揃えるなら相性はバッチリなので何の心配もありません。
あると安心なプロテクター
大人もそうですが、子供は痛い思いをすると急激にやる気をなくします。「スノーボードって、コケると少し痛いけど、それよりも楽しい!」と思わせるためには、転倒時に打ちつけやすいお尻やヒザをサポートするプロテクター、もしくは、そういった機能が備わったタイツを履かせるのがオススメです。また、よく手をつく子供には手首を守るプロテクターも装着してあげるのがオススメです。
3rd Step 滑るためのアイテム編
ハードギアを買い揃える前に
すでに「ハードギアを買うならブーツから」と前述しましたが、もしもブーツとバインディングを同時に購入することを検討されているなら、STEP ON®︎がオススメです。
STEP ON®なら小さな子供でも簡単に履けますし、滑り出す前に毎回のように雪の上に座ってバインディングをカチカチ締める作業が必要ありません。親のサポートも驚くほど簡単です。お尻が濡れて不快になることもありません。さらに、滑る回数が増えるということは、それだけ上達のスピードもアップします。こんなメリットだらけの魔法のようなギアは他には存在しないと言っても過言ではないでしょう。
バインディング購入時のチェックポイント
大人と一緒でバインディングのサイズがブーツにフィットしていることは大前提です。キッズ用バインディングに硬いモデルは少ないですが、やはり最初のうちは足首を動かしやすいソフトフレックスのモデルがオススメです。加えて、着脱しやすい1ストラップのモデルを選ぶのがいいでしょう。足のサイズが大きい子供や、滑りのレベルが高くなってクイックな反応が欲しい場合は、2ストラップのモデルのほうがオススメです。
ボード購入時のチェックポイント
スノーボード未経験の場合は、間違いなくロッカーボードがオススメです。不要なエッジの引っ掛かりがないので逆エッジになりづらいのが最大のメリットです。また、子供の弱い力でもボードを旋回させやすいので、「スノーボードで曲がる」というターンにつながる動作、もちろんターンも覚えやすいです。
キャンバー要素が入ったボードは、ターンのキレを求めはじめたり、ジャンプのようなフリースタイルな動きにトライしたくなったりと、お子さんがワンランク上の遊びがしたくなった時に買い替えてあげるといいでしょう。
また、レングスが長いと長期にわたって使えますが、短めのほうが扱いがラクなので上達速度は早くなります。ただ、あまりにも長すぎると子供の体格に対して重すぎたり扱いづらくなったりします。それでも子供は基本的に何でもすぐに覚えますから、どんなボードにもすぐ慣れるでしょう。数シーズンの使用を考慮される場合は、極端な長めは避けるべきですが、少しくらいならオーバースペックでも問題ありません。
ちなみに適正サイズは、ボードと並んで立った際に、ボードのてっぺんがアゴから目の付近の間に来るのが目安。ただし、身長だけではなくて体重もチェックポイントです。ボードに推奨体重が記載されている場合は、それも見逃さないようにしましょう。
滑りを教えるときに役に立つアイテム
小学生以下の小さなお子さんにスノーボードを教える際は、スピードの出しすぎや転倒を防いであげるアイテムとして、バックパックタイプのハーネスがとてもオススメです。
お得な長期レンタルサービス
キッズギアを購入する際、「1シーズンに何回ほど滑りに行けるか」「買ってもスノーボードを続けてくれるか」「成長すれば買い替えなくてはいけない」と、様々な悩みが出てきます。
Burtonにはオンラインレンタルといって、長期間に渡ってギアをレンタルできるサービスがあります。そのシーズンは同じギアを使い続けられますし、その時の子供に適したベストサイズをセレクトできるのも魅力です。
Burtonのオンラインレンタルはこちら
まとめ
上達を第一に考えるのであれば、同じギアを使い続けることが近道。ブーツも同じ締め方をするほうが子供にとってストレスがかかりません。今回ご紹介したポイントを抑えて、ぜひ子供と一緒にスノーボードを楽しみましょう!
Burtonのキッズアイテムはこちら
Photo & Text: Haruaki Kanazawa