The Burton Blog

グローバルチームへようこそ: マリア・トムセン

才能あふれるレールライダー、マリア・トムセンのグローバルチーム加入は超エキサイティングなニュースです。

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Riders Bookにも登場したマリア

米「Snowboarder Magazine」のWomen’s Video Part of the Year (2018年)受賞をはじめ、ジェス・キムラの「The Uninvited」でのパートやX Games Real Snowでのパート(女性としては初のエントリー)など、これまで数々の賞や栄誉を手にしてきたマリア・トムセン

トップジバーなのは言うまでもありませんが、実は5歳の息子(タオ)を持つ母親でもあるマリア。さらにはハンドボールのセミプロでもあり、2輪の乗り物は何でも得意。そして何より素晴らしい女性です。ただ、数行の説明では伝えきれない部分もあるので、今回は彼女にインタビューをしました。

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ウィスラーとブラッコムをつなぐPeak 2 Peakゴンドラで話を聞きました

今はどこで滑っているの?近い将来の予定などを聞かせてくれる?
今はブリティッシュコロンビア州のペンバートンに住んでいて、ウィスラーで滑っているわ。クリスマスのあとまではここにいる予定よ(インタビューしたのは2019年12月のこと)。この辺かレベルストークで撮影するかも。クリスマスが過ぎたら本格的に撮影を始めるわ。ノルウェーやフィンランド、その他ヨーロッパ諸国に行きたいの。雪があればオンタリオにも行きたいわ。未知なるシーンをチェックして、新しいスポットを攻めたいのよ。

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デンマーク出身ですが、ウィスラーで生まれ育ったかのように滑るマリア
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ハンドボールでの経験はスノーボードにも活かされている……?

デンマークの出身だけど、リゾートでのライディングは身近じゃないよね?なぜスノーボードにハマったの?
実は、大きくなるまでスノーボードをしたことはなかったの。ずっとハンドボールに夢中だったし、山から離れたところに住んでいたから。何人かの友達がウィスラーに住んでいて、大学時代に遊びに行ったのよ。スノーボードに興味を持ったのはそのときから。「もっとやりたい」って思うようになって、地元で大学を卒業してからウィスラーに引っ越したの。それからは、スノーボードは人生そのものだし、スノーボードに導かれているのよ。引っ越してきて良かったわ。じゃなきゃ、今もデンマークでハンドボールをしていたかも。

ハンドボール?
ヨーロッパでのハンドボール人気はすごいのよ。ほとんどの人はハンドボールかサッカーに夢中っていうくらい。両親もセミプロだったし、一時期私もプロを目指していたときがあったの。でも、あるとき「私の進むべき道じゃない」って思ったの。先日も両親がペンバートンまで会いにきたんだけど、パパはずっとテレビでハンドボールを観ていたわ。もしスノーボードをやっていなかったら、私もここを目指していたんだと思うとおかしくなっちゃうわね。

じゃあストリートライディングにハマった理由は?
息子のタオが生まれる前の年からストリートで滑るようになったの。ビデオを観ていて、私にもできそうって思ったのよ。でも、実際トライしてみると想像以上に難しかったわ。自信過剰になっていたと、すぐに痛感したの。その後仲間たちとモントリオールへ行き、カメラを買って撮影したわ。多分、あのときは2ショットくらいしか撮れなかった。しかもダメダメなやつ……。順調なスタートではなかったけど、始めない限りは何も始まらないから。その年は、とにかくストリートへ行ってトライすることの繰り返しだった。何度かブリティッシュコロンビア周辺へ撮影トリップに行ったけど、どこへ行ってもボードスライドしかできなかったわ。

「実際トライしてみると想像以上に難しかったわ。自信過剰になっていたと、すぐに痛感したの」

X Games Real Snowの撮影はどんな感じだった?
デンマークのジムにいるとき電話がかかってきたの。出ないかって。まず、「え?男子のなかに女子は私だけ?」って思ったわ。とりあえずウィスラーに戻って数日滑って、それから撮影に入るためケベックへ飛んだの。クルーは私とフィルマーのデイブだけ。撮影3日目か4日目にお尻をケガして、数日間の入院を余儀なくされたの。すごい落ち込んだわ。とにかく自分を落ち着かせて状況を整理したわ。でも、医者には2月中旬までスノーボードをしちゃダメって言われたの。締め切りの2週間後ね。

同じタイミングで、Women’s Video Part of the Year授賞式のためブリッケンリッジへ行かなくちゃいけなかったの。アワードの受賞は超嬉しいけど、撮影の方は順調じゃなかったから、すごい複雑な心境だったわ。そんなときESPNが連絡してきて、途中棄権するか?って聞いてきたのよ。私の闘争本能は途中で諦めることを許さなかったわ。年が明けるとすぐ滑りに行って、ケベック行きのチケットも買った。撮影期間は3週間。その時期のケベックは超寒いし、ハードだったわ。クルーと呼べるほどの人もいなかったし。すごく不安になったし、結局パートが完成しなかったらどうしようって怖くもなったわ。でも、Real Snow初の女性ライダーだったから、女性ライダーの評価を下げるようなこともできなかった。もちろんプレッシャーを感じたわ。誰も失望させたくなかったのよ。

「すごく不安になったし、結局パートが完成しなかったらどうしようって怖くもなったわ」
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多くのジバー同様、プレス好きなマリア

これまで手にした賞や栄誉で、特に思い出深いものってある?
どれも思い出深いし、どれも誇らしいことよ。最も重要なことは、自分で納得のいくパートになったかってこと。アワードはボーナスみたいなもの。とにかく自分がハッピーになれるものを作りたいのよ。

今シーズンのギアは?
どれも私にとっては新しいものなんだけど、ベストのなかから選べるなんてすごく楽しいわ。

ボード: Women’s Rewind & Yeasayer
バインディング: Women’s Lexa EST®
ブーツ: Women’s Limelight BOA® Heat
ジャケット: Analog Blast Jacket
パンツ: Men’s Frostner Pant

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息子のタオくんについても聞かせてくれる?ダートバイクでもスノーボードでも、リッパーになるように育てているの?
タオは超活発よ。今は、何よりもダートバイクに夢中ね。しょっちゅう乗っているわ。スキーには興味がないみたい。何に興味を持つにせよ、外で遊んでもらいたい。もちろん一緒にスノーボードをしたこともあるわ。イケてたわよ。それなりに大きくなったから、去年から始めたの。どれくらい上手くなるのか楽しみね。でも、一緒に滑れるってのが最高よ。まだ学校へは通っていないんだけど、あと1年は思い切り外で遊んで欲しい。まだ、システムに接するのは早いわね。

デンマーク生まれでカナダに住むってどんな感じ?
タオはデンマーク国籍とカナダ国籍を持っているの。デンマークでは、小学校や大学が無料だから、私の両親は戻ってくることを望んでいるわ。選択肢があるって良いことよね。

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あと数時間ベガスにいたら、きっとセプタムピアスもしていたでしょう

唇のタトゥーについて聞かせてよ。タオは何て言っているの?
このタトゥーは彼のお気に入りよ。恐竜が嫌いな5歳児なんていないわ。何年も前にラスベガスで入れたの。セプタムピアスをしたかったんだけど、ちょっと怖くて。だから代わりにタトゥーを入れたの。

Burtonチームに加入したばかりだけど、今のところはどう?私たちと同じくらいハッピー?
もちろん超ハッピーよ。すごく心地が良いわ。ときどき、この間バーモントで過ごした週末のことを思い出すの。ファミリーみたいな雰囲気だったし、企業に対してそんな風に思ったことなんてないわ。みんながタイトな関係にあるのは一目瞭然ね。Burtonは真のスノーボードカンパニーだし、ちゃんとスノーボードをサポートしている。リアルの仲間入りができて気分は最高よ。

今日はこのあと何をするの?
タオと滑る予定よ。

「Burtonは真のスノーボードカンパニーだし、ちゃんとスノーボードをサポートしている。リアルの仲間入りができて気分は最高よ」
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Fall Bashに参加するためバーモントを訪れたマリア。Burtonチームの大先輩ケリー・クラークと

マリア、Burtonチームへようこそ!

マリアのInstagramもチェック。Burtonストアで配布中のRiders Bookもチェック。


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