グラフィックの美学: 2025シーズンのボードグラフィックを彩るアーティストたち
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私たちもあなたと同じです。
スノーボードを選ぶ際、パフォーマンスは重要なポイントの1つですが、グラフィックもスノーボーダーにとって譲ることのできない大切なポイントです。だからこそ、Burtonはアートの面で妥協することは一切ありません。今シーズンは、お馴染みの友人と新しいアーティストの協力を得て、過去最高のグラフィックコレクションを作り上げました。それでは早速、Winter 2025モデルのボードグラフィックを手掛けたアーティストたちを紹介します。
Blossom by ニールズ・シャック&モーガン・カトゥーマ
私たちは物質がどのように崩れていくのかを研究し、劣化や、摩耗、変遷を学び、それが今回のメインテーマである『浸食』へとつながりました。地質学的なプロセスや、物質が風や水によって削られ運ばれる様子はとても面白い視点でした。これは私にとって、成長、変化、そして変遷を象徴しているように感じました。岩石はすべての自然環境に先立って存在しており、それらをデザインのベースにすることで、Blossomの物語をさらに紡いでいます。トップシートはまさに岩石のようなもので、置かれた環境に応じて時間とともに変化します。まるで自然界のように、暑さ、寒さ、湿気、乾燥といった状況によって異なる反応を見せます。ベースは変化や浸食を引き起こすための混沌を表現しており、割れた岩の内側を模倣しています。グラフィックや抽象的な色使いは、パリのアーティストであるモーガン・カトゥーマとのコラボレーションによって生み出されました。
自由でいること、創造を楽しむすること。それがBlossom誕生以来のコンセプトです。2025年もチームライダーのニールズ・シャックのクリエイティブで自由な発想を取り入れ、再びシグネチャーグラフィックスを手がけました。今シーズンのBlossomはクリスタルに侵食された岩の内部をモチーフに、見た目以上に奥深いデザインになっています。カラフルなソールのデザインとは対照的に、トップシートには気温が下がると色が変わる仕掛けが施されています。リゾートからストリートまで、自在に変化するカメレオンのような存在です。
Cartographer by フリオ・デスモント
Cartographerは自分で自分の道を切り開きたいライダーのためにデザインされたボードです。今回は、そのコンセプトにふさわしいグラフィックを表現しました。バーモントに拠点を置くアーティスト、フリオ・デスモントはピカソやオキーフからインスピレーションを受け、深いラインと抽象的な表現を融合し、Cartographerの精神を美しくとらえました。このボードは個性にあふれ、様々な地形に対応する万能性も持ち合わせています。
このグラフィックは私の基本スタイルの1つである黒と白のミックスで躍動感を表すグラフィックで初めての試みでした。自分が慣れているものから離れる中で、とても興味深い挑戦となりました。キャンバスに黒いペイントを落とした瞬間、もう後戻りができないと気づきました。その瞬間は、私にとって人生の大きな教訓となり、より楽しく充実した経験をするキッカケになりました。
Custom X by ブルーノ・パナブランカ
Burtonのラインナップの中で最もパワフルで時代にとらわれないボードの一つであるCustom Xには、それを引き立てるためのグラフィックが必要不可欠でした。そこで登場したのがブルーノ・パナブランカです。ブラジルで生まれ育ち、現在はニューヨークに拠点を置くビジュアルアーティストである彼の作品は、美しさ、調和、そして最小限の要素と幻想を描いています。Winter2025モデルのCustom Xのグラフィックは、ボードの力強さ、そして常に探求する力を捉えています。
Family Tree by ライアン・クロッティ
これまでで最も汎用性の高いFamily Treeのラインに、アーティストのライアン・クロッティの抽象的な作品を採用しました。トップシートは黒と白をベースに雪山にインスパイアされたグラフィックが施され、ベースにはそれらを中和するような鮮やかな色が使用されています。今シーズンのFamily Tree コレクションは、あなたの足元で瞑想的な静けさを保ちつつ、これらのボードが長い間、代名詞となってきたオールマウンテンの純粋さを捉えています。
以前は、ギャラリーの壁から絵を取り下げて山を滑るなんて想像したことはありませんでしたが、Burtonの力を借りてそれが実現しました。ボードのグラフィックには、独特のひねりを加えました。素晴らしいアイテムに施された素晴らしいアート、そして機能が融合しています。私はこの板でライディングを楽しんだ後、壁に飾ろうと思います。
Story Board by ジェシー・ドーソン&アシュリー・ローズマイヤー&ケイシー・キャラハン
今年のStory Boardのグラフィックは、私たちが知る中で最も才能のある女性たちによるコラボレーションで誕生しました。フォトグラファーのジェシー・ドーソンとアシュリー・ローズマイヤー、そしてBurtonのデザイナー、ケイシー・キャラハンの芸術的表現が組み合わさり、Story Boardは美しさと強さを兼ね備えたボードとなっています、それは、まさに前述した彼女たちのようです。カオスと秩序の融合は、このボードに自信を与え、フリーライドにおける自由さを表現しています。
このボードを作るために、日本やカナダ、バーモントで撮った写真を使いました。アシュリー・ローズマイヤーがメインのイメージとしてマリアの素晴らしい写真を追加したとき、このボードの制作は本当にワクワクするものになりました。また、パークアフェアからバートンのメルセデス・オルテガも、このボードにいたずらっぽく登場しています。このボードで私が気に入っているのはその態度、『まったく気にしない』という感じです。このボードは、パワフルな女性たちの姿を描いており、女性のための、女性によって作られたボードです。
このデザインのクリエイティブなビジョンは、ボードの個性を際立たせることでした。あらゆる地形やスタイルでこのボードに乗る、たくさんの強くてカッコいい女性たちがいます。私たちは、スノーボードにおける女性のさまざまな一面を表現したかったのです。
Deep Thinker & Free Thinker by ジャック・ムーア
多くの人と同様に、グラフィックはダニーのボードにとって常に重要な要素です。彼はアーティストのジャック・ムーア(別名ヤング・バチェラー)の手を借りて、Deep ThinkerとFree Thinkerのファンキーでアイコニックなスタイルを拡張しました。超現実的でありながら遊び心があり、明るくもありながら暗い。今年のグラフィックは対照的でありながら、ダニーの2つのボードの個性を引き出しています。深く、そして自由に考えよう。
このグラフィックは、子供のころの記憶に焼き付いたスケートやスノーのグラフィックに敬意を表したものです。初めて、ショップに行ったときの感覚を再現したかったのです。壁一面に並んでいた明るくて遊び心があり、大胆にキャラクターの描かれたグラフィックに惹かれました。それが私にとって初めてのアート体験であることなど、そのときは知りませんでした。私にとって、あのショップはギャラリーのようなものでした。店内を歩き回り、何時間でもいれたと思います。しかし、ギャラリーと違い、全てを触って感じることができました。店のスペースが広かったため、特にスノーボードが目立って見えました。Uninc のボードを見た時の感動は今でも覚えています。このグラフィックは、シンプルさと強い色のコントラストに焦点を当てた初期の作品をもとにしています。遠くからでも力強く見えるようなものを描きたかったのです。
Yeasayer by エリック・トンプソン
夢のようだという表現は、Burtonで人気のYeasayerを形容するのにぴったりです。また、カンザスシティを拠点に活動するアーティスト、エリック・トンプソンの非現実的な作品にもふさわしい言葉です。鮮やかで異世界的なデザインのアプローチを特徴とするトンプソンの独特なグラフィックは、エネルギッシュで常に何でも挑戦するYeasayerに完璧にマッチしました。上から下まで、内外ともに美しく見るのも乗るのも魅力的なボードです。
抽象的なものから論理的なもの、モノトーンから鮮やかな色合い、今シーズンのBurtonのグラフィックは、まさに私たちのボードコレクションそのもののようです。誰にでもマッチするボードがあります。お気に入りのライダーやフォトグラファー、アーティスト、そして仲間たちの作品を取り入れて、2025年はこれまでで最も見栄えの良いラインになるでしょう。