総勢16名のライダーが青森スプリングに集結: 史上初のAPAC合同シューティングの記録
国内外のコンテストシーンがひと段落した3月下旬。2019シーズンも世界各地でアツい滑りを魅せてくれた日本や韓国、中国、オーストラリア、ニュージーランドのBurtonライダー総勢16名が、撮影のため青森スプリングスキーリゾートに集結。
コンテスト以外で、APAC(アジア太平洋)地域のライダーが一堂に会するのは、実は今回が初めて。国や性別、世代やライディングフィールドも異なるライダーたちが、ファンセッションを求めて集まったのです。
記録的な暖冬で、日本各地のリゾートが頭を抱えていた2019シーズン。本州最北端に位置し、例年は安定した降雪量が魅力の青森スプリングスキーリゾートも同じでした。スーパーパイプはクローズ、約2kmに及ぶ自慢のパークも規模を縮小しての営業という状態。ハイレベルなアイテムでの撮影というよりは、ファンセッションが目的だったことを考えても、少し残念なコンディションが予想されました。
滞在中、目まぐるしく変わる天気はまさに雪山といった感じ。予定は未定。自然がもたらすコンディションに合わせて、最適な選択をするしかありませんでした。しかし、そこはクリエイティビティあふれるクルーの腕の見せどころ。ライダーとフォトグラファー&フィルマーのアイデアが融合した3日間の撮影でした(ムービーは後日!)。
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スプリングライディング
まずは初日。前夜から朝まで続いた暴風雨の影響で、まったく整備ができなかったという絶望的なパークを目にしても、ライダーたちは気持ちを切り替えてポイント探しへ出発。
日本人ライダーが中心となってリゾートをクルーズし、良い感じの地形を発見。すぐさまセッションがスタートしました。メダリストやオリンピアンといったコンペティションライダーをはじめ、若手とベテランがほど良く混じり合い、各々のスタイルを表現。個性あふれるBurtonチームならではのセッションになりました。
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ヤバいトリップだったよ! 特に季節外れのパウダーとナイトセッション(+おいしいご飯)がベストモーメントだったね。最高の時間をありがとう
ナイトセッション
日が暮れてからは、レストラン前の特設ミニアイテムを使ってナイトセッション&ディナー。お腹を満たし、ビールで乾杯し、翌日のパウダーに期待を寄せながら軽く足慣らし。
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意外とハーフパイプのライダーとは一緒に滑ったりするんですけど、悠也くんや由紀ちゃんみたいにコンペティターじゃないライダーと滑る機会はあんまりないから、とても良い経験になりました。やっぱカッコ良いし、刺激になりました!
ディープウインター
2日目。目を覚ますと、外は冬へと逆戻りしていました。季節外れのパウダーがクルーをお出迎えしたのです。予定していたパークでの撮影を即決でキャンセルし、2グループに分かれての撮影がスタートしました。キッカーを造って飛んだり、林のなかを駆け抜けたり、南半球から参加していたオーストラリア&ニュージーランドのチームも予想外のジャパウに大興奮!
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BurtonのAPACライダーたちと一緒に滑るなんて、最高にクールな体験だったわ。生まれ育った環境も話す言葉も違うけど、みんなスノーボードが大好きってことは同じなの。トリップ中、ずっと笑顔だったのはそのせいよ
パークライディング
最終日。降雨からの降雪を経て、ようやく(!?)完成したヒップでの撮影です。限られた時間内でのセッションでしたが、ハイクアップをヘルプするスノーモービル(ライダー自らが操縦)と、素早く装着できるStep On®のおかげで、みんなが満足できる絵を残すことができました。
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普段は海外の大会ぐらいでしか会わないライダーたちと、山で一緒に遊べて楽しかったです!
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2日と半日という短い撮影期間、不安定なコンディション(パウダーはウェルカム!)、予期せぬ出来事の数々……。個性あふれるメンバーとの刺激的かつユニーク&ファンな撮影は、スノーボードの楽しさとライダーたちの創造力を改めて感じるものでした。どんなコンディションでも、やっぱりスノーボードって楽しいものですね。