Anonゴーグル入門編!オフィシャルレンズガイド!

Anonゴーグル入門編!オフィシャルレンズガイド!

多くのスノーボーダー、スキーヤーに愛されるAnonは様々な種類のフレームとレンズをリリースしています。レンズカラーとフレームによるオプションの多様性は、顔の大きさや好みのカラーからどんな人にもマッチします。今回は「Anonゴーグル入門編」と題してAnonゴーグルの基本やレンズのシェイプ、カラー、機能まで詳細に解説します!

Anonゴーグルの基本

Anonに限らず、スノーゴーグルは基本的に、フレーム、レンズ、ストラップの3つの要素から構成されています。レンズは光や悪天候から目を守る役割を持ち、言うまでもなく重要なパーツです。フレームはそのレンズをいかにフィットさせるかが鍵となります。またベンチレーション機能を備えることで、レンズ自体の曇りを軽減させます。ゴーグルは顔に完璧にフィットすることも大切ですが、ヘルメットとの相性も大切です。

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Anonレンズガイド: シェイプ

今シーズンのラインナップでは、Anonのシェイプは4つをベースにしています。シリンドリカル(円柱)、球面、トーリック、そしてフラットトーリックレンズです。それぞれのレンズはどれもクリアでワイドな視界を約束しますが、ひとつひとつにユニークな違いがあります。 ちなみに、M4など一部のモデルには同じフレームに様々なシェイプのレンズを装着可能なモデルもあります。フレームを交換せずにレンズシェイプを変えたい人にオススメです。

シリンドリカル (円柱)レンズゴーグル

シリンドリカル(円柱)レンズの表面は平面状にカーブしていて、顔に対して平行にレンズがカバーします。伝統的なシェイプであり、レトロなテイストが好みのライダーにぴったりです。

主な特徴

  • シリンドリカル(円柱)レンズは顔との距離が近く、小型のゴーグルサイズでも広い視野を確保することが可能。
  • 平面シェイプが効率的なベンチレーションを生み出す。
  • 球面やトーリックに比べて、若干上下の視界が狭い。
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球面レンズゴーグル

球面レンズは縦軸と横軸の両方がカーブする凸状の形が特徴であり、球面体で顔をカバーします。製造技術の向上により球面レンズのクオリティは著しく向上し、近年のゴーグルマーケットでは非常にメジャーな形状になりました。

主な特徴

  • 球面レンズはワイドな視界を提供し、視界の歪みを最小限に抑える。
  • レンズと眼球との距離を一定に保つ事が可能で、様々な方向の視野においても、目の疲れを軽減。
  • ヘルメット装着時におけるベンチレーション効率が良い。
  • 様々なサイズとフィットがあるため、ヘルメットとの相性を調べる際に注意が必要。
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トーリック&フラットトーリックレンズゴーグル

シリンドリカル(円柱)レンズと球面レンズの両方の利点を活かしたレンズがトーリックレンズです。トーリックレンズは縦軸と横軸の両方にカーブしながらも、縦軸のカーブは球面レンズほど湾曲しておらず、ベンチレーション効率を向上するデザインとなっています。さらに今シーズン登場のm5には新たなフラットトーリックレンズが搭載されました。より広い視界を実現しつつモダンなデザインになっています。

主な特徴

  • トーリックレンズは、視界の歪みを大幅に減少させ、最高にクリアな視界を実現。
  • 顔とレンズの間に十分なスペースがあるため、通気性がよく、曇りの可能性を減少させながら、周辺視野を最大化することが可能。
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Anonレンズガイド: カラー

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現在スノーゴーグルには、何百ものレンズカラーが存在します。アイテム選びでどんなレンズを買っていいか迷うことも多いでしょう。レンズカラーを選ぶ際、重要な指標はVLT(可視光線透過率)です。

VLT (可視光線透過率)とは?

ゴーグルレンズが通過させる光の量を、可視光線透過率という数値で測定しています。高品質なレンズには、1~100のVLT値が指定されており、通常はパーセントで表示されます。VLT値が低いほど色合いが濃く(目に入る光が少ない)、VLT値が高いほど色合いが薄く(目に入る光が多い)なります。
※VLTは可視光線を測定するもので、紫外線(UV)を測定するものではありません。紫外線からさらに保護するためには、UV保護等級が指定されているゴーグルレンズを選択してください。Anonのレンズはすべて紫外線を100%カットします。

ゴーグルのレンズは、メーカーにより異なりますが、使用する光の条件によって選択するのが一般的です。

明るい光に対するVLT

明るい晴れの日(5~20%)には、VLT値の低いものを選びましょう。例えばAnonのPERCEIVE Sunnyコレクションには、VLT等級が6%のSunny Onyxレンズがあり、これは光の6%しかレンズを通さないことを意味します。

変化する光に対するVLT

一部曇りの日(20~60%)のコントラストをよくするために、適度なVLT値を選択します。例えばAnonのPERCEIVE Variableコレクションには、VLT値22%のVariable Greenレンズがあり、日差しからの保護と曇ったときのコントラストが必要な日に最適です。

暗い光に対するVLT

低照度または光があまりない条件下では最大限の視認性を確保するためVLT値の高いものを選びましょう(60~90%)。高いVLTは、目に十分な光を届け、コントラストを高めることで、地形の変化を識別するのに役立ちます。例えばAnonのPERCEIVE Cloudyコレクションには、VLT値59%、つまり光のほとんど(59%)を通すレンズであるCloudy Burstレンズなどがあります。

Anon PERCEIVEレンズ

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Anon独自のゴーグルレンズ技術は「PERCEIVE」と呼ばれています。PERCEIVEレンズは、すべてのレンズカラーにおいてコントラストを高め、スノーボーダーやスキーヤーが光や天候の条件にかかわらず、最もクリアな視界と周囲の環境を正確に認識することができるようにします。

AnonのPERCEIVEレンズは、それぞれ異なるVLTに合わせて作られた数種類のカラーが用意されています。

Sunnyコレクション

  • PERCEIVE Sunny Onyx (6%)
  • PERCEIVE Sunny Red (14%)
  • PERCEIVE Sunny Bronze (17%)

Variableコレクション

  • PERCEIVE Variable Violet (34%)
  • PERCEIVE Variable Green (22%)
  • PERCEIVE Variable Blue (21%)

Cloudyコレクション

  • PERCEIVE Cloudy Pink (53%)
  • PERCEIVE Cloudy Burst (59%)
  • PERCEIVE Cloudy Night (72%)

Anon レンズガイド: レンズの機能

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ゴーグル選びにおいてはベンチレーション、耐久性、互換性なども重要です。

レンズの耐久性&耐候性

1日中、山で使うゴーグルは様々なダメージを負います。そのため耐久性は新たなレンズを買う際の大切な要素となります。Anonはパフォーマンスを向上するために特別なコーティングをレンズに施しています。ちなみにPERICEIVEレンズは全て撥水、撥油コーティングが施されています。

  • 撥水コーティング: レンズに付着する水分や雪を弾きます。
  • 撥油コーティング: 皮脂の汚れや油に強く、クリーニングも簡単です。
  • アンチフォグトリートメント: レンズの内側に対するコーティングで、湿気を寄せつけず、曇りを防止します。
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ゴーグルレンズの交換性能

雪山の天候は急に変わります。その際に明るいレンズから暗いレンズへと交換できる機能があると大変便利です。このプロセスをスムーズにするため、多くのスノーゴーグルはレンズの付け替えが可能となっています。下記がAnonのレンズ交換システムです。

  • Magna-Tech®︎: Anon独自のクイックチェンジレンズシステムMagna-Techは、最大9点のマグネット(ゴーグルモデルにより異なる)接続によりレンズをフレームに固定し、クリアな視界を提供します。
  • M-Fusion: AnonのM-Fusion ラッチレンズチェンジテクノロジーは、素早くレンズを正しい位置に固定できるシンプルさに、マグネットラッチシステムを組み合わせています。
  • スタンダード: スタンダードのレンズ交換システムは、ゴーグルフレームのスロットに小さな切り欠きがあり、そこにはめ込むようになっています。レンズを取り出し、新しいレンズを挿入するだけです。

自分にピッタリのゴーグルとは?

自分にピッタリのゴーグル選びで最も重要なのは、フィット感です。そしてその次にレンズです。どんなにストラップのデザインが好みでも、フィット感が悪ければライディングのストレスは非常に大きいでしょう。まずは、近くのBurtonストアや地元のプロショップに足を運び、様々なフィットを試しましょう。もしヘルメットを持っているのであれば、それも忘れずに持っていきましょう。フィット感が決まったらこのレンズガイドを熟読した上で、自分の滑るフィールドにピッタリなレンズを選びましょう!これさえ抑えれば、きっと自分に合ったものが見つかるはずです!


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